【漢方小ばなし】お屠蘇のハナシ①

お屠蘇(とそ)の話しをものすご〜くしたい。
でもこれは長〜〜くなっちゃうから、分けて書きます。
お屠蘇の話しその1
だいぶ以前から感じていました。今の宮崎にはほとんどお屠蘇の文化がない。
両親がこの店をやっていた時分、店舗兼住居というのもありまして、大晦日も除夜の鐘が鳴り始めるくらいまでは営業していました。
駆け込みのお客さんがいらして、中でも多いのは「お屠蘇ありますか?」
このころうちでは1年間の感謝を込めて「お屠蘇」差し上げていました。
100個ほどかな?
あたしの代になっからちょっと時を置いて、お屠蘇をさしあげても(正式には屠蘇散)
「これナニ?」という反応。そのうちお屠蘇は10個ほど仕入れても残るようになりました。
屠蘇は中味は生薬で出来ています。
だから薬を扱うお店以外では売ってはいけないことになってます。
でもまだそうゆう規制がゆるかった時代は、暮れに酒屋さんでお酒を買ったらいただけました。
50年以上も前、我が家は分家でした。(父方)
お正月はそれぞれの家に新年を寿ぎに訪問。
お屠蘇の作り方には各々の家の好みが色濃く反映します。正確には覚えてませんが、うちと、母方祖母の家の屠蘇はほぼ同じ味でした。
日本酒と味醂と屠蘇散、この組み合わせの分量で、その家の「お屠蘇」の味がきまります。